若年性健忘症 一歩手前 [健康]
前回、「若年性健忘症かも・・・」といった事を書いた。
高次機能外来に行ったところまでで、話は終わっていたのだが、今日は「そこで何が起こったのか」を書き留めておこう。
診察室は、「普通の病院の診察室」と大差無い。
ただ、先生は築山さんという「その筋では有名な先生」で、まさに「その先生」が そこにいた。
先生:どうされましたか?
私:最近、どうも物忘れが酷くて、それで・・・
先生:よし!まずMRI撮ってみよう。話はそれからだ。
何とも、展開が速い。
で、撮ってみた画像を見ながら、先生と話すことになる。
先生:人と話すのは、苦手?
私:いやぁ、そんな事はないですが・・・
先生:得意・不得意ではなく、理路整然と話すのが苦手?
私:多少、そういう点はありますかねぇ・・・
先生:もっと簡単な聞き方をすると、机の上は散らかってるでしょ?
私:はい。バッチリと散らかってますが、そんな事が「脳の写真」を見て分かるんですか?
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何でも脳は、場所により「司る機能」が異なるそうで、私の場合、「整理整頓する場所」が少々萎縮しているそうな。
「人とコミュニケーションを図る場所」は逆に、発達しているという。
先生:典型的な「セールスマン的な脳」だねぇ。
私:で、ちなみに「整理整頓機能」は治るものなんですか?
先生:訓練すれば、良くなります。
話が長くなるので要約すると、
「脳の中でも『使わない機能』は劣化していくこと」
「生活の中で、情報が偏りすぎていると整理整頓機能が劣化していくこと」
「だいたい2~3年かけてこういう症状に行き着くこと」
「半年程度の訓練で、治せること」
がわかった。仕事だけに没頭し、ワンパターン化した生活をするのが最もいけないらしい。
趣味を持って、公私共に充実した生活を送る事が良いらしい。
思えば、転職前から仕事とスロットに明け暮れ、転職後は「連日終電」の毎日。
脳が受ける情報も「極端に偏っていた」と反省。
それで、転職後の「新しい情報」に対処し切れなくなっていたのだろう。
恐らく、世間には同じような症状の人は多いと思う。
日本人は、仕事に真面目である一方、こうしたリスクも大きいと思う。
しかし、普通のサラリーマンならば、経験と言う名のゲタを履き、多少の脳の衰えは乗り越えていけているのだと思う。
私はたまたま「そんな時期」に転職してしまったワケだ。
全く新しい「業界」「商品」「会社のお作法」「業務システム」・・・
それらを整理する余力が無かったワケだ。
結果、当面、トレーニングを受けていく事にした。まぁ、「脳のリハビリ」である。
そして、仕事は辞める事にした。
「毎日終電」では、脳のリハビリどころではないからだ。
今の会社は大きな会社で、常に全力疾走を求められる企業だ。
リハビリのために「5速から2速にギヤをダウンし、半年ほどやり過ごす」という姿勢では、その会社で生き残ることは難しい、と判断したワケだ。
少々、残念ではあるが。
4月からは少し楽な仕事に移り、脳のリハビリに専念する。
最近「物忘れ」が気になった方。
読んでみてはいかがだろうか?
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